こんにちは。
ショウカソンジュク塾長の古川です。
第七回のテーマは『ストーリーがある人は強い』。
プロスポーツ選手や経営者など、
どの領域においても突き抜けた成果を残している人は、
人としての「強さ」を持っている印象を受けます。
では「強さ」を持っている人の共通点は何か?
いくつか観点はあるかと思いますが、
私自身は「その人固有のストーリーを持っているか」
だと考えています。
例えば世界的人気ロックバンド「XJAPAN」の
ドラム兼リーダーを務めているYOSHIKIさん。
知っている方もいるかと思いますが、
実は彼、これまでの激しいドラムパフォーマンスによって、
頚椎も痛めており、これ以上続けると生死の危険があると言われている中、
医者の反対を押しのけ毎回ライブを行っています。
「これ以上音楽活動を続けると死にますよ?
死ぬのは怖くないんですか?」
周りからそう言われる度、彼はこう答えています。
「僕だって死ぬのは怖いです。
ただ、僕にとって音楽活動を止めることは
死んでることと同義なんですよね。だから続けたいんです。」
すごいですね、、。強い思いを感じます。
何故ここまで強い想いを持てているのか?
それは彼の原体験にあります。
実は、彼は幼い頃に父を亡くしています。
途方に暮れていた中、
母が買ってくれたのがピアノとドラム。
絶望を救ってくれたのは音楽でした。
その後は音楽で才能が開花し、XJAPANとしてメジャーデビュー。
しかし彼にまた悲劇が襲います。
XJAPANのギターとベースが自殺(不審死ともいわれています)、
幼馴染のボーカルは宗教団体に洗脳されてしまい脱退してしまうのです。
活動は停止、彼は深い悲しみに苛まれました。
自宅に引きこもり、食事もろくに摂らない毎日が続いたといいます。
体脂肪は6%を割り、不眠症やパニック症状を引き起こし、
挙句の果てには、睡眠導入剤を処方してもらっていたクリニックから入院まで勧められたとのこと。
「もう、表舞台に出るのはよそう」
心身共に疲弊のピークだったYOSHIKIさんは、そう思っていたと後に告白しています。
この暗黒期に届いたのが、天皇陛下即位十年を祝う式典の奉祝曲の依頼でした。
最初に話を聞いたとき、「自分にこんな大役が務まるのか…」と悩んだというYOSHIKIさん。
しかし、母に相談したところ「やるべきだ」と言われ、思い切って引き受けることに。
結果、彼を待っていたのは、皇居前広場に集まった1万5千人が送る万雷の拍手と、
天皇皇后両陛下の暖かな眼差しでした。
「僕は世の中に必要とされているんだな」
そう素直に思えたというYOSHIKIさんは、これを期にミュージシャンとして復活を果たすのです。
「苦しい時に自分を救ってきたのは、いつも音楽だった。
だからこそ僕は音楽を続けることで自らを救い続け、
また自分の音楽で多くの人を救っていきたい」
と話しています。
これが「ストーリー」ですね。
心理学者の河合隼雄さんがこんなことを言っていました。
「人生で一番大切なものはストーリーだ。
自分の人生をストーリーとして語れる人は心の病にならないし、落ち着いて生きていける。
一方、心の病で苦しんでいる人は、つじつまの合うストーリを見つけられずにいるのだ」
就職活動でいう自己分析とは、
このストーリーを描き、
強く生きていくためにあるものだと思います。
一人でも多くの学生さんが自分だけのストーリを持ち、
YOSHIKIさんのように強く生きてほしいですね。
今日はここらへんで。
では、また。
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塾長:古川
人材系ベンチャー企業に新卒で入社。
入社して一貫して就職活動中の学生を対象にキャリアアドバイザーを行い、
現在は拠点の立ち上げに従事。
“自分の道を自分で決める必要性”、“志を抱く重要性”を学生に啓蒙している。
学生時代はプロサッカー選手を目指しており、大のサッカー好き。
全国高校サッカー選手権大会や国民体育大会に出場。
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